第7回国際多系統萎縮症コングレスが、開催されました。

2021年2月26日から27日までの期間、第7回国際多系統萎縮症コングレスが開催されました。本学会は、日本のMSA研究者15名で構成された実行委員会(実行委員長:東京大学 辻 省次)と公益財団法⼈難病医学研究財団による共催です。当初、東京での開催を予定していましたが、コロナ禍の影響により、ライブ配信及びオンデマンド配信からなるバーチャル学会として開催されました。

国際多系統萎縮症コングレスは、MSAをテーマとする唯⼀の国際会議です。研究者間のコミュニケーションも活発で、MSAの臨床、画像、バイオマーカー、分⼦遺伝学、タンパク化学、⽣物学、治療法開発まですべての領域をカバーして、最新の知⾒を交換しました。

治療法の開発では、アメリカのメイヨー・クリニックから、間葉系幹細胞を脳脊髄液中に注入する治療法について発表がありました。小規模な試験ですが、過去の自然歴のデータと比較して有効である可能性が示唆されました。この結果を受けて、さらに規模を大きくした試験が計画されています。皆様にもご協力いただいたコエンザイムQ10の治験も、多くの研究者から注目を集め、その解析結果が待たれています。

研究者による学会とは別に、2月28日に,日本の全国SCD・MSA友の会のメンバーと,アメリカやオーストラリアのMSA患者支援団体のメンバーによる意見交換会がオンラインで行われ、情報の共有を含め、様々な活動における今後の協力について話し合われました。

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