レジストリー研究の成果 ④
多系統萎縮症レジストリーは、多系統萎縮症患者さんの登録数として世界最大規模です。今回、私たちは、レジストリーでご協力くださった患者さんとご家族のおかげで集まりました、症状の変化のデータ(自然歴といいます)を発表しました。自然歴のデータは、新しい治療法を開発するときの臨床試験をどのように行うか計画するうえで大変貴重です。さらに、自然歴のデータとDNAや血液などの生体試料を医薬基盤・健康・栄養研究所の難病バンクに寄託して、他の研究者が研究に利用できるようにしていることを発表しました。
この成果の発表によって、私たちだけでなく、他の研究グループの新しい治療法開発も促進することを期待しています。
この研究は、東京大学 近田彩香(現所属:国立国際医療研究センター病院)が筆頭著者として、eClinicalMedicine誌に掲載されました。