東京大学医学部附属病院の治験審査委員会で医師主導治験(多系統萎縮症に対するMSA-01の有効性及び安全性を検討する、多施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験/通称:MSA-01試験)を実施することが承認されました。

このMSA-01試験は東京大学大学院医学系研究科 分子神経学講座 辻 省次 特任教授を主任研究者とし実施されます。
治験実施施設は東大病院ほか、この多系統萎縮症患者レジストリーに参加している医療機関にて順次実施する予定です。

MSA-01試験は多系統萎縮症患者さんを対象に、高用量コエンザイムQ10(治験薬名:MSA-01)の有効性と安全性を検討することを目的とした試験です。
この試験では、患者さんを実薬群(MSA-01を投与する群)とプラセボ群(実薬に似せてつくられ、薬効成分を含まない「偽薬」)とに無作為に分け、患者さんも担当医師も、どちらの薬を飲んでいるかわからない状態で実施します。
このような方法は二重盲検法と呼ばれ有効性や安全性を科学的に正しく評価するための方法です。

MSA-01試験に参加可能な患者さんの主な条件は、多系統萎縮症と診断されていて、この多系統萎縮症患者レジストリーに登録していること、器具は使用せず自力で、もしくは、杖、歩行器、手すりなどの補助手段を用いて自力10メートルで以上の歩行が可能であることです。
そのほかにも細かな条件がありますし、試験の計画上、条件に合致していても、希望者全員が参加できないことがありますことを予めご承知ください。
また、現時点で、MSA-01試験は開始準備中です。
開始する際は、このホームページ上にてお知らせします。

なお、多系統萎縮症患者レジストリーに登録されていて、治験参加の条件に合致していると思われる患者さんに対しては、登録した施設を通して、順次ご案内を差し上げる予定です。

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