多系統萎縮症の治験に参加していただいた全ての方々について、予定されていた診察を完了することができました。
2020年7月、治験に参加していただいたすべての患者さんについて、予定されていた診察を完了することができました。多くの皆様方にご参加をいただいたことに感謝申し上げます。また、本年に入ってからは、新型コロナウイルスの感染拡大があり、通院していただくことにもご負担をおかけした方がいらっしゃるかと思いますが、本治験が無事この段階まで到達できましたことは、皆様方のご協力のたまものと、深く感謝申し上げます。
今後の予定ですが、治験の期間に得られたデータを整理し、入力ミスなどがないかどうかなどのチェックが行われ、データベースの変更ができないようにした上で(データ固定と呼ばれます)、それぞれの患者さんが実薬とプラセボのどちらに当たっていたかの情報と突き合わせ(開鍵と呼ばれます)て、治療効果の有無を判定します。この判定のプロセでスは、統計解析の専門家が治験薬の有効性(病気による症状の進行を遅らせる効果があったかどうか)と安全性について評価します。
また、治験が適切に行われたかどうか、そのデータは信頼できるものかについて、第三者機関が監査をします。
最終的な報告書を作成するためには、半年から1年程度の期間がかかるものと思われますが、結果について、追って皆様にご報告させていただきます。本治療薬の開発については、本治験の結果を踏まえて今後どのように進めていくかについて、さらに検討を進めていく予定です。